毎週、スタッフの持ち回りでお届けする「編集後記」。
今週はベトナム人スタッフのMaruchanより、「ホーチミン市中心部の自転車専門店通り」のお話です。
自転車専門店通りとなっているのは、十数か所もの自転車の専門店や修理店などが立ち並んでいる、3区ボーティサウ街区を通過するボーティサウ(Vo Thi Sau)通りのハイバーチュン(Hai Ba Trung)通り~パストゥール(Pasteur)通り区間約300mです。
国民の生活水準の向上に伴い、ホーチミン市では各世帯に少なくとも数台のバイクがあるため、今では「移動手段」として自転車を利用する人はほとんどいないのですが、自転車を使って運動する人が増えているおかげで、今となってもこの自転車専門店通りは事業規模が縮小していないどころか、商売がますます繁盛しているようです。
2000年代まではブランドが限られており、「Martin 107」と「Asama」のみが目立っていた記憶がありますが、2024年現在、店舗数は十数か所に増え、市場に出回るブランドは「Martin 107」や「Thong Nhat」(ベトナム)のほか、「Asama」、「Giant」、「Trek」、「Trinx」、「Galaxy」(海外)など多岐にわたります。
販売価格が1台当たり350万~700万VND(約2万0400~4万0700円)の中級品が最も人気を博しているそうです。高品質のものは1台当たり約1000万VND(約5万8000円)からの値段で販売されていて、一部店舗では値段が数千万VNDに達するハイエンド商品も取り扱っています。
この通りの専門店では、自転車だけでなく、電動自転車、排気量50cc未満のバイク、グローブやヘルメット、サイクルウェア、空気入れ、ウォーターボトル、修理工具など一連の付属アクセサリーも販売されています。
Maruchanは複数台の自転車を持っていますが、修理店がない郊外に住んでいるため、整備+プチ修理のために空気入れと修理工具を調達しました。パンク修理が簡単にできてしまうので、本当にとても助かります!
なお、携帯電話小売・家電小売最大手のテーゾイジードン投資[MWG](Mobile World Investment Corporation)は2022年から自転車専門店チェーン「アバサイクル(AvaCycle)」を展開しており、携帯電話やノート型パソコンの販売に特化した「FPTショップ(FPT Shop)」を展開するFPTリテール[FRT](FPT Retail)も既存店舗を活用し自転車の販売を計画しています。
(photo by Maruchan)
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